クオリア空間

カーストゲーム、または優越感ゲーム

※このエントリーを書いた10日後ぐらいに優越感ゲームという言葉を知った。その言葉の方がいいかもしれないが、このエントリはそのまま残す 私たち人間のいきる生、それをカーストゲームと呼んでみる。私たちの日常は、カーストゲームをプレイすることで過ぎ…

「クオリアの哲学と知識論証」 読み始め

クオリアの哲学と知識論証―メアリーが知ったこと作者: 山口尚出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2012/03/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 74回この商品を含むブログ (6件) を見るこれは面白い。まだ2割ぐらいしか読めてないけど。この本はタイトルに偽…

クオリアは自然数における円周率パイ(のようなもの)である─構造は存在に届かない─

2年ちょっとぶり、いきなりブログ更新する。存在と意識について色々考え、自分の中で、共通する同根の点が分かった(ような気がする)。 クオリアや存在というのは、自然数の体系の中における円周率パイのようなものである。 円周率パイというのは、ある。…

ポストヒューマンは価値の底を抜く

ポストヒューマン(技術的に改変された、未来の人間のこと)は、今の人間より、強く、より長生きで、より賢く、より幸せな、ただそういうだけの存在として想定されていることが多い。 しかし確実にそうはならない。改変が、そうした今の僕らの価値の線上で行…

possible brain と possible qualia

R. P. Stanley は1999年の論文で possible brain と possible qualia という言葉を使っている。possible brain とは、この宇宙で実現可能な全ての脳状態のこと。そして possible qualia とはそうした実現可能なそれぞれの脳状態が体験する主観的な体験のこと…

部分空間として色空間を持つように想定される

クオリア空間というものについて考える際に、多くの人に参照されている概念がある。それは色空間の概念だ。色空間というのは軸の取り方によって表し方は様々に変わるが、それは三次元のベクトル空間として表される。 身近な所だと、PCなどで使用する0から255…

構成不変の原理とネーターの定理 意識の保存則問題

ひとつ問題を思いついた。心身問題に属する問題だが、内容がかなり具体的。これはヤバいかもしれない。 構成不変の原理にネーターの定理を適用した場合に導かれる保存則を求めよ。 構成不変の原理とは(Principle of organizational invariance) とりあえずま…

クオリア空間の数学的性質

MITの応用数学者 R. P. Stanley は次のような性質の空間としてクオリア空間を抽象化している(Stanley, 1999)。 無限次元(infinite-dimentional)可分(separable)実(real)位相ベクトル空間(topological vecter space)中の閉(closed)点コーン(pointed cone)。 …

クオリア空間上のトラジェクトリ

神経科学(科学)、人工知能研究(工学)、心の哲学(哲学)、と様々な方面からクオリアに関する議論が行われているが、僕はその中でもクオリアに対する数学的なアプローチを持つ研究に惹かれる。特にクオリア空間とか現象空間とかと呼ばれる、主観的な意識…