技術の未来

四つの領域を循環する

生命科学の進歩は「私達が何者であるか(Who we are)」を、もっと有体に言ってしまえば「私達は何か(What we are)」を、レゴブロックの一つ一つをデータ化していくように蓄積していっている。 最近よく考えているのは、この先にある思考の「こんがらがり…

「昔の人は自分の頭でものを考えていた」

「昔の人は自分の頭でものを考えていた」「ΩΩΩ 最近こういう時代が来るように思えてきた。電卓やパソコンの登場で、面倒な計算は機械がやるのが常識的になった。やがては考えることも機械がやるのではないかな、と思える。思考が神経系の活動であり、それが…

とある疑似科学を倒す方法2 「おまえの脳を見せてみろ」

疑似科学も含め、実はあらゆるタイプの「変な」思考を完膚なきまでに倒せる(だろう*1)方法がある。 それは論法や証拠、議論の方法云々といったものではなく、 技術的な未来の話だけれども、ある程度の未来において常に使えることになる(だろうと思われる…

チューリングよりもう少し現実的に、ISBNテスト

チューリングは知性の条件、人工知能の条件として、チューリングテストというのを提唱した。これは要は人間とプログラムがチャットをして、機械だとバレなければ合格(まんまと人間だと思わせられれば合格)というテストだ。さて、これは基本的に人間による…

脳のデコード fMRIのデータから被験者が今見ている画像を再構成

京都のATRの研究室で次のような実験が行われた。被験者が今どんな画像を見ているか、それを脳の活動状態のデータだけから予測する、というテストだ。下にある画像がその例で、上の段が実際に被験者が見ていた画像。そして下の段がMRIを使って取得した脳デー…

互いの脳を晒して議論したらどうなるか?

互いの脳の結線状態を晒して、二人の哲学者が議論をしたらどうなるか? A「君の主張はおかしい。そもそも○○が××だという根拠がない」 B「いや、あなたが××だという点について根拠がないと思われるのは、あなたの脳内でココとココが結線されてないからでしょ…

「人工鼻」の実現に手がかり

Yahooニュースを見てたらこんな記事が。 「人工鼻」の実現に手がかり - HealthDay Japan 嗅覚受容体を実験室で大量に作り出すことが可能となり、「人工鼻(artificial noses)」の実現にも可能性が出てきたという。 米国科学アカデミー発行の「Proceedings o…

ポストヒューマンは価値の底を抜く

ポストヒューマン(技術的に改変された、未来の人間のこと)は、今の人間より、強く、より長生きで、より賢く、より幸せな、ただそういうだけの存在として想定されていることが多い。 しかし確実にそうはならない。改変が、そうした今の僕らの価値の線上で行…

ソラリスの陽のもとに

ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)作者: スタニスワフ・レム,飯田規和出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1977/04メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 377回この商品を含むブログ (152件) を見る読んだ。読み始めたきっかけは、宇宙人もののSFにあ…

possible brain と possible qualia

R. P. Stanley は1999年の論文で possible brain と possible qualia という言葉を使っている。possible brain とは、この宇宙で実現可能な全ての脳状態のこと。そして possible qualia とはそうした実現可能なそれぞれの脳状態が体験する主観的な体験のこと…

最近のCG

昔はNHKスペシャルのポリゴン丸出しのCGでも感動してたけど、最近ではもっと技術が進んでいる。特に最近のCGで目を引く点は物理演算だ。 2006年の技術展覧会に出品された最新のCGソフトの動画。水がリアルすぎる。 こちらはCrysisというパソコン・ゲームのプ…

動画で見る人工内耳

今日は人工内耳という技術に関する動画を紹介します。 まず人工内耳とは何か?以下、Wikipediaより。 人工内耳(じんこうないじ)とは、聴覚障害者の内耳の蝸牛に電極を接触させ、聴覚を補助する器具である。‐出典 Wikipedia 人工内耳 ちょっとわかりにくい…

fMRI情報から思考中の名詞をデコードする

このエントリは以前にミスって消してしまったエントリです。脳科学の研究についてのエントリーでした。Googleキャッシュを元に復元しました。ちなみに誤ってエントリを消したあとに、別のブログでこの研究について書かれているのを見つけました。プロの方々…

メカメカしてるぜ、ホーキング

理論物理学者のスティーブン・ホーキング。コンピュータで生成した音声を通じて発表を行うことは知っていたが、動画はみたことがなかった。 動画の前半の8分は、用意した原稿を頬で操作して読み上げているだけ。しかし演説の終わった8分20秒あたりで司会者の…

コンピューターの進歩の先 - 技術的特異点

技術的特異点という概念がある。アメリカの技術者レイ・カーツワイルによって広められた言葉で、近い将来、コンピューターの進歩が人工知能を生み出し、そしてその人工知能の能力が人間の能力をこえた瞬間のことを指している。この時から先というのは、人工…

インストーラー

映画「マトリックス」や「攻殻機動隊」に出てくる人々の首の後ろには、同軸ケーブルを差し込むための穴ぼこがついている。仮想世界に飛び込むとき、互いに何かの通信をするとき、何かを学習する時(インストールするとき)、この穴ぼこを通して情報の伝達が…