ゾウであるとはどのようなことか

YouTubeでこんな動画を発見した。

『ゾウが絵を描く』という動画である。タイのチェンマイで取られたらしい、ゾウが絵を描いてる姿を収めた約8分の動画だ。この動画には僕はかなり驚いた。僕も絵を描くのが好きなのだが、ゾウも絵を描くのが楽しそうなのだ。彼(女)引く線は柔らかくて、力強い。ぜひ一度動画を見てみて欲しい。
少し動画の背景を探って見るならば、これは見世物としてゾウに仕込まれた芸のひとつなんだろう。だから絵の描き方についてゾウに対して何がしかの指導は行われただろうことは確かだ。しかし驚くのは、ゾウが意味も分らずただ機械的に線を生み出しているのではなく、今自分が何を描いているのか、それを分って線を引いているように「見える」ということだ。当然、モーガン公準を考慮すべき状況だが、しかし人間とゾウは進化的にある程度近い種であることもまた確かだ。つまり脳という多くの類似性を持つ構造物を、ゾウも僕達人間も持っているのだ(当然たくさんの相違点もあるが)。

  • ゾウであるとはどのようなことか?(What is it like to be an elephant?)

彼らの生きている世界は、僕達人間のそれと、結構近いかもしれない。
そんな事を思った。

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