セッションしようよ!

ピアノを弾いた事がないあなた、
今日は、そんなあなたと、ピアノの下手っぴなこの僕が、セッションしてしまおうという企画です。

え、どうやってか、ですって?
三つステップがあります。これから順に説明していきますので、上から下に一つずつ順に進んでいってください。



1
まず↓の再生ボタンを押してください(ちょっと重い)
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ちょっと待つと、ピアノの伴奏が聞こえてきます(ちなみに低音が聞こえたほうが音が取りやすいので、ヘッドホン推奨です)



2
↓の再生ボタンを押してください。

上の段のピアノが自由に弾けますので、演奏に合わせて自由に弾いて見てください(キーボードでも弾けます)。


ただしふつうに弾いても、なかなか音楽っぽくはなりません。
次のルールだけ守って演奏してみてください。

3
黒い所だけを弾いてください
キーボードで弾くならQWERTYの行だけ弾く、ということです。






どうでしょうか?


音楽っぽくなったでしょうか?

あなたのお好みの進行はどれだ!

では次は色々なコード進行で弾いて見ましょう(あなたの好みが分るかも)。今上で示した伴奏は有名なカノン進行というやつだったのですが(1→5→6m7→1→4→1/3→4→5)、安心感のある、正直な感じの進行です。これは細かい亜種まで含めると、ポップス系の曲のヒット曲と呼ばれるもののかなりのパーセンテージの曲で使われています。


さて、次のものは最近一部で話題の王道進行(4M7→57→3m7→6m7)というやつです。カノン進行とはまたちょっと違った趣を感じられるはずです。ちょっと切なげな、浮遊感、ずっと続く、みたいな感じを持ってる思います。
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で、次のモノは名前はわかりませんが、悲しげなJPOPの曲でよく使われている進行です(6m7→4M7→5→1)。B'zのクリスマスの歌(名前忘れた)とかが有名でしょうか。ちょっとせつない、ひとりぼっち、みたいな感じを持たされて使われてることが多いと思います。
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次のモノはこれも名前がわかりませんが、大人っぽい感じのJPOPの曲でよく使われている進行です(4M7→37→6m7→5m7→5m7/1)。ミーシャの包み込むように、とか。少し引いた、ちょっと芯がある、やさしさ、みたいな感じを僕は受けます。
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次のモノ、これも名称不明ですが、元気のいい洋楽でよく聴かれる進行です(1→1/3→4→5)。有名なものとして マイケル・ジャクソンの Man in the mirror のサビ部分や、最近で アギレラの Come On Over Baby とかがあるでしょうか。主張的な、ヨッシャ!的な、いぇーい的な何かとともに使われていることが多い気がします。
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次のモノ、これも名称不明ですが、メロウなラブバラードでよく使われている進行です(4M7→3m7→2m7→2m7/5→1M7)。有名なものでシンディー・ローパーの Loving' you とかでしょうか。夜、寛容、くつろぎ、みたいな意味を与えられてる気がします。
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うーん、どうだったでしょうか。お好みは進行はありましたでしょうか?


え、どれも一緒に聞こえる?いまいち違いがわからない?

えーと・・・そうですね(笑)
実は僕も自分で弾くとすごい大きい違いを感じるんですが、それを録音してあとで聞くと、
それほど違いが分らなくなります。
何故かは分りませんが、そういうもののようです。
ここらへんは何かしら言葉と似た所があるかもしれません(使ってる本人ほど、まわりは細かい言葉の変化や区別に気づかない、という意味で)。



ちなみにこのコネタ(「キーがF#のときは、黒鍵だけ弾いてると音が合う」)は僕が高校時代に音楽の先生に教えてもらった小ネタです。あるとき僕が音楽の授業に遅刻して出ていったとき(すいません)、教官室へ呼び出されて軽く叱られた後に教えてくれました。「理論なんて知らなくてもセッションできるんだぜ」なんて言って。あのときは一緒に弾いてちょっと感動しました。魅力のある面白い先生でした。

ちなみに僕はこの体験を機に、コードに興味を持つようになったのですが、未だにちゃんと勉強できてません。いまだ独学(・・;

関連リンク

王道進行の興味深い解説ビデオを投稿された音極道さんの記事
JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた、という話 - Music Hack 2008年10月16日