メカメカしてるぜ、ホーキング

理論物理学者のスティーブン・ホーキング。コンピュータで生成した音声を通じて発表を行うことは知っていたが、動画はみたことがなかった。

動画の前半の8分は、用意した原稿を頬で操作して読み上げているだけ。しかし演説の終わった8分20秒あたりで司会者のクリス・アンダーソンに質問をぶつけられる。僕はホーキングがこうした突然の質問にどうやって答えるのか疑問だったが、何やらピコピコと画面を操作して、7分かけて解答を構成し返答した。

考えを言葉へと一語一語紡ぎだしていくホーキング。デジタルな音声に変換されて語られるその彼の考えは不思議な重みを持って僕に迫ってくる。もし仮にマザーブレインなんてものがあったとしたら、それはこんな感じなのかもしれない、と少し考えた。