社会的認知

「無人島でも同じこと言えんの?」

ネットで使われるネタ(または思考実験)として「サバンナでも同じこと言えんの?」というのがある(詳しくは「お前それサバンナでも同じ事言えんの? - ニコニコ大百科」) 最近気づいたが、社会的な認知について考える際も似たような思考実験が使えて、「無…

ゲーム化されない「つながりゲーム」

前置きとしてカーストゲーム、または優越感ゲーム →要約:優越感ゲームは私たちの行動決定や意識的経験の内容を決める要素として大きい比重を占める。しかしそれと並んでもうひとつ重要な別のゲームがある。それをつながりゲームと呼んでみる。 ヒトが行って…

カーストゲーム、または優越感ゲーム

※このエントリーを書いた10日後ぐらいに優越感ゲームという言葉を知った。その言葉の方がいいかもしれないが、このエントリはそのまま残す 私たち人間のいきる生、それをカーストゲームと呼んでみる。私たちの日常は、カーストゲームをプレイすることで過ぎ…

悪の問題、とりわけ人間悪

悪の問題(problem of evil)または苦の問題(problem of suffering)と呼ばれる、宗教・哲学上の問題がある。「なぜ世界は苦しみに満ちているのか?」「なぜ私は苦しまねばならないのか?」この問題における悪(evil)は一般にざっくり二つに分けられる。 …

社会的認知はどれぐらいのサブモジュールに分割できるか

以下、個人的なメモです 人間の持つ社会的認知の機能はどれぐらいのサブモジュールに分割できるだろうか?より詳細でソースの付いてるもっとマトモなリストというのが、恐らくどっかにあるだろけど、それは多分英語だろうから読むのが面倒なので、自分で考え…

承認に関する不思議な序列 無関心<下方承認<上方承認

書きかけ(というか考える途上で書いてるので、時間がたつとかなりの部分が「うわー」という感じのものになる予定) 承認欲求という言葉は、日本語圏のブログおよび新書界隈では、一般に「他者に認められたい(有名になりたい、尊敬される状況になりたい)」…

社会的認知・社会的情動の(私達の心理的生の中における)大きさ

社会的認知・社会的情動の私たちの(または私の)意識的な生活に占める比重の大きさ*1、これに最近ますます自覚的になってきている。私(または私達ヒト)の脳が見せる世界は、ソーシャルな意味によって彩られた(またはソーシャルな意味が主たる構成要素と…

最近 思考がサクサク進む 社会性(sociality) 承認(recognition)

最近思考がサクサク進む。 最近は社会性(sociality)と承認(recognition)を軸にしつつ、日ごろ見聞きする様々な出来事を 生物学的かつ社会的な観点からいろいろと考えている。以下、特にまとまりのないメモ。 一般に社会性や承認などといったことは、学問上、…

心は第二の自然である (イッツ・オートマティック)

自動性 ひとつ上のエントリで「自動的」という言葉を使っているけど、これは一般に無意識とか、反射とか、本能とか、または何か他の通俗的な一般に使用される心的な概念で説明される何かである。私が自動的ということで言いたいのは、認知がオートマティック…

宗教、物語的認知、意味と規範(妄想なぜなぜメモ)

アメリカやヨーロッパで行われている宗教が持つ機能の科学的分析においては、主に宗教が持つ集団の統合機能が注目されている事が多いように思う。これはアメリカやヨーロッパという国(宗教を持ってないとハミ子になる国)の内部にいるから、それが重要に思…

我々は自然現象である

我々は自然の一部である。こうしたことは詩的にはよく語られるが、しかしその重みと深さはほとんど考慮されていないと思われる。 私達の体の中で起こっている呼吸、消化、生殖、代謝、これらはすべて自然現象である。それは雲の流れ、カミナリの轟き、空を巡…